これは、今から約500年前。
人々が自らの体の一部を極限まで鍛え上げることで、栄華を極めていた時代の話。
そんな時代を駆け抜けた、名も無き英雄の物語である。
世は【大身体時代】
世界は二つの勢力で二分されていた。
手や足と言ったポピュラーな部分を鍛え上げ、【人】としての美しさを保とうとした【ビューティ】
大多数の人間は、この種族に属する。
そして、顎や鼻毛、乳首と言った、通常の生活をしていては決して鍛え上げることの叶わぬ部分を練磨することで、異質な強さを求めた【アグリー】
彼等の多くは絶対的な強さを誇るとともに、異形のモノへと、その姿を変貌させた。
二つの存在が相容れぬことは明白であった。
常識的な進化からハズレた【アグリー】を【ビューティ】は恐れ、徒党を組んで、彼等を迫害し始める。
相容れぬ二つの存在は互いを認めず、互いを罵り、互いを憎む。
血で血を洗う、争いの日々。
しかし、そんな日々にもついに終止符が打たれることになる。
【アグリー】の長であり、ギャランドゥを極めし最強の戦士【ギャランドゥヌス】が【ビューティ】随一の美しさを誇る、美白隊長【鈴木サチえもん】に寝取られたのだ。
美の頂点とのSEXを知ってしまったギャランドゥヌスは、身も心もすっかり骨抜きにされてしまい、【アグリー】に反旗を翻す。
ギャランドゥヌスの圧倒的戦闘力を前に、次々と倒れて逝くアグリー達。
行き場を失った彼等は世界の果ての果て【サイハテ】へと追いやられ、天下は泰平された。
世界統一と言う偉業を成し遂げたギャランドゥヌスと鈴木サチえもんは、ビューティのためのビューティによるビューティだけの国家を築き上げる。
そして世界から【アグリー】と言う存在は、次第に人々の記憶から薄れて行った…
それから約100年…
世界首都【ギャランドラゴン】にて、要人ばかりを狙った連続殺人事件が巻き起こる。
被害者の胸には皆、一様に心臓を杭で貫かれたかのような、大きな傷口が。
数少ない目撃者の証言では、
『犯人は凶器を持っていなかった…犯人は…アゴを使っていた。』
人々は思い出す。
かつて自分達が忌み嫌い、恐れおののいた存在を…
世界首都【ギャランドラゴン】が静かに揺れる。
一方、世界の果ての果て【サイハテ】では…
1人の男が己のアゴを練磨していた。
男の名は【ポール=アレッサンドロアゴ=トーテム】
後に英雄と呼ばれる男である。
TO BE CONTINUED...
次回、【PHYSICAL FANTASY TACTICS〜身体戦争〜】
第1話:『オレのアゴはダイヤモンド』
お楽しみに!!
さて、今回は何話続くでしょうね…
せーの…
ポケモン秋田!!
じゃ。