ポケットモンスター。
それはアメリカではチ〇コのことを意味することから、略してポケモンと呼ばれている。
アメリカを遠く離れたここ、イッシュ地方でも人々はポケットモンスターのことをポケモンと略して慣れ親しんでいるわけだが、その由来がチ〇コから来ているのかどうかは誰も知らない。知りたくもない。
なにせ、アメリカでも、ここイッシュでもポケモンと人々が仲良く共存していることに変わりは無いと言うこと。
ごめんなさい。自己紹介が遅れたわね。
私の名前はシャラポワ。
よく【世界のシャ〇ポア】と間違われるけど、間違えないで。
私はあんなに乳首を立たせてないわ。
小5だし。
でも『テニスをやっている』って点では一緒かな。
これでも私、アメリカでは全米Jr.チャンプまで行ったんだから。
よく【シャ〇ポア】の再来って言われてたんだけど、シャ〇ポア死んでないから。
バリバリ現役だから。
え??なんで全米Jr.チャンプがアメリカからイッシュに来たんだって??
それは…
出会ってしまったから。。
超えられない才能に。
跡部景吾…
彼に出会うため、私は今ここイッシュにいる。
噂で聞く所、彼はテニスを辞めてポケモンリーグのチャンプになっているらしい。
彼ほどの才能を持つ人がなぜテニスを捨てたのか…
ポケモンとはテニスを捨てるほどの魅力があるのか…
私はそれが知りたい。
そして願わくば…彼と。。
不純な動機。それはわかってる。
でも…それでも私は。
ポケモンマスターを目指すわ。
〜1ヶ月後〜
私が越して来たのはカノコタウンと言う小さな田舎町。
1ヶ月と言う短い期間では、さすがに
『ポケモン!!ゲットだぜ!!』
とは行かないらしい。
跡部様への道のりは遠い。
でも今日は私にとって記念すべき日となるわ。
この町に住む【アララギ博士】と呼ばれる、恐らく三十路間際であろう、女博士がポケモンをプレゼントしてくれると言うのだ。
ここだけの話、私は【アラサー博士】と呼んでいる。
さて、件のポケモンはと言うと…
実は既に私の家に届けられている。クロネコ・ヤマトで。
日本の宅配便は実に手際がいい。
特にヤマトは一際。
大和魂は伊達じゃないみたい。
届けられたポケモンは3匹。
正直3匹とも欲しいけど、そうは問屋が卸さない。
何故って??
それはね…
ピンポーン
我が家のチャイムが元気良く鳴り響く。
奴らが来たらしい。
チェレン『お待たせ。シャラポワ。もうポケモンは??』
シャラポワ『来てるわよ。』
チェレン『そうか…これでついに僕もポケモンデビューか。わくわくするな。』
このメガネ男子は【チェレン】
この年代の男子にしては、まあまあイケてる方だけど、正直、跡部様を知ってしまった私からすると物足りない。
チェレン『ベルは??』
シャラポワ『まだ来てないわ。寝てんじゃない。』
チェレン『全く。こんな大事な日に…相変わらずマイペースだな。』
ピンポーンピンポーンピンポピンポーン
我が家のチャイムがご機嫌なコーラスを奏でる。
この慇懃無礼な鳴らし方は…
ベルだ。
自分の名前が【ベル】だからか、こいつはチャイム等の鐘類をリズミカルに鳴らさないと気が済まないらしい…
迷惑な話だ。
ベル『ごめ〜ん。シャラポワ。チェレン。
待った??』
チェレン『ベル。君はもう少し協調性を持たないと社会に出たら闘えないよ。』
ベル『ごめんってば。』
シャラポワ『まあ、なんにせよこれで…』
チェレン『あぁ。』
シャラポワ・チェレン・ベル『ポケモンデビューだ!!』
ここから始まるのね…
ポケモンマスターへの道が。
跡部様への道が…
私の名前はシャラポワ。
ポケモンチャンプになる女。
そして…
TO BE CONTINUED...
次回【ポケモン黒の章】2日目〜御三家との出会い〜
シャラポワ『やだ。かわいくない…』
お楽しみに!!