どうも。週に一回は日記を書こうと勝手に胸に誓ったものの、見事に夢破れた北山です。
通勤・移動時間の大半を怪盗ロワイヤルに費やしている今、日記を書く時間なんてほとんどありません。
僕は怪盗界では、いわゆる『防御特化型』と呼ばれるレアな存在です。
なぜレアかと言うと、このゲームは、いわゆる『攻撃特化型』に圧倒的に有利に出来ているからです。
選択間違えた。
今から始める人は攻撃特化の道に進むことをオススメしますよ。
でも僕はあくまで、防御特化を貫きますがね。
僕のお宝を狙う輩なんて、ボコボコに返り討ちにしてやるんだから!!
とゆーわけで、麻雀界の防御特化型の岡本君のストーリーが今日も始まるよ。
【雀風記〜純白のツモは君に汚されて〜】
オレの名前はジャンボボンボン岡本。
27歳になっても愛読書はコミックボンボン。
ファンキーガイだ。
今オレはいわゆる『麻雀』と言うゲームをしているんだが、今非常にピンチでパンチな事態に遭遇している。
パンチ佐藤もびっくりだ。
土屋『ジャンボ君…そのツモは誤ツモだよ。』
大先輩の土屋氏がオレのアガリにケチをつけてきたのだ。
誤ツモ??オレがチョンボしてるってのか??
そんなことは、ありえない。
聴牌は何度も確認した。
間違いなく『白待ち』だ。
ジャンボ『そっっっんなわけありません。よう見て下さい。
上がってますよ。国士無双。白待ちですわ。』
座長『…テンパるな、ジャンボ。お前の手はまだ聴牌してへん。』
また意味のわからんことを。
こいつは一体、どこに目ぇつけてんだ!?
金玉か!?
よく見ろオレの国士無双を…!?!?!?!?!?!?
東 南 西 北 發 中 一萬 四萬 九萬 一索 九索 一筒 九筒
どう見ても聴牌…
ん??
………
ジャンボ『ば…かな…』
一萬 四萬 九萬…
一萬 四萬…
四萬!?!?!?!?!?
テンパイ…シテナイ??
ばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
一体ナニが起こってる!?
四萬は確かにさっき切り放ったはず!!
お前(四萬)は一体どこからやって来た!?
困惑するオレを余所に、隣から冷ややかな笑いがこだまする。
土屋氏『はっはっは。残念だったね。ジャンボ君。』
瞬間、オレの背筋に寒気が走る。
ナニごと!?
ナニが、金玉が、心臓が縮み上がりて悲鳴を上げる。
これは…殺気??
土屋氏『そんな手を…上がらせると思うか??』
そう言い放つと土屋氏は握り締めていた右拳を、ゆっくりと開いていく。
その手にあるのは九萬の姿…
まさか…??
土屋『その通りだよ。ジャンボ君。』
ギリやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
土屋氏…いや、土屋ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
クソが!!いくら勝ちたいからって、そこまでやるか!?ぶっ飛ばしてやりてぇ!!
いや、落ち着け。
このゲス野郎を殴ったところで、オレには何の得も無い…
ここは対話だ…
オレ達は獣じゃない。
オレ達は人間だ。
オレ達には言葉が…心がある。
こいつも出来心で、やっちまったことだろう。
話し合えば、きっとわかってくれるはず。
そうさ。オレ達は今、一つのテーブルについているんだから。
さぁ。話し合おう。過去を責めることに意味は無い。
オレ達に必要なのは…未来(あした)だ。
ジャンボ『…はっはっは。も〜。冗談が過ぎますわ。てゆーか、いつの間に、牌をすり替えるとかそんな技、身につけたんすかww
ほんま、えげつないわww
いや、ええもん見せてもらいました。
ほなまあ続けましょか。
とりあえず、その九萬返して下さいな。1万7千オールですわ。』
土屋『え??5千オールでしょ??』
ジャンボ『は??』
土屋『チョンボは5千オール。ジャンボはチョンボしたんやから当然でしょ。』
座長『はよ払え。』
………は??
マジか??
こいつらマジなのか??
マジで、このイカサマ押し通すつもり??
マジ??ガチ??ガチで??ガチで無知??
ガチムチ??マジガチムチ??
2人は真剣な目でオレの方を見てくる。
………本気か。。。
………………………………………………………………殺ってやんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
次回、土屋のイカサマにより、舞台は戦場と化す。
テーブルの上で交わされるのは言葉ではなく銃弾であった。
【雀風記〜僕らの34打牌戦争〜】
to be continued...